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【水耕栽培】養液処方の考え方と作り方!おすすめ処方もあります!

  • 水耕栽培の養液処方や肥料設計ってどういうもの?
  • 養液処方の考え方や作り方は?
  • おすすめの処方ってあるの?

こんな疑問をお持ちではないでしょうか。

こんにちは!橘 葱太郎です。TwitterYoutubeもどうぞ。

作物を育てたい時、私たちは作物に肥料を与えます。

肥料成分には窒素やリン、カリウムといった種類がいくつもあって、どう使えばいいの?ってところは初心者には難しいところ。

そこで今回のテーマは「養液処方」について。世の中には、使う肥料の量やバランスがあらかじめ目安として決められているものがあるのです。

そんな養液処方の考え方や、自分で処方や肥料設計を作るときにはどうすれば?ってところを解説していきます。

ヤサマガ式のおすすめ処方もご紹介します!

\水耕栽培の「知っておくと役立つ」って感じの記事をまとめてます/

目次

養液処方とは何か

植物が元気に育つためには、肥料成分として13種類の元素が必要でして、養液栽培の場合は肥料成分を養液として植物へ与えます。

育てる作物や成長段階に合わせて、それぞれの肥料成分の成分バランスを調整します。この成分バランスのことは「肥料組成」と呼ばれています。

どういう肥料組成が良いのかってのは、これまでの養液栽培の歴史の中でいくつも考案されてきてまして、代表的なものは名称まで付いて広く知られています。

「養液処方」ってのは、考案されてきたこれらの組成のことをいいます。

養液処方の種類にはどんなものがあるか

こちらでは代表的な処方をご紹介します。ちなみに処方ごとの組成は覚えておく必要は全く無く、使う際に確認するくらいでOKです。

培養液処方と成分濃度の一覧

厳密に処方を守る必要はないです

代表的な処方を紹介したわけなのですが、処方は参考にする程度でOKです。

ヤサマガのスタンスとしては、処方を厳密に守らなくても野菜は育つ!としています。その理由としてはこんな感じ。

  • それぞれの肥料成分が多かったり少なかったりしても、生育はそんなに変わらない
  • 処方通りに厳密に調整した肥料を使っても、栽培が始まるとどうせすぐに成分バランスは崩れる
  • 崩れたバランスを修正しようとしても、養液中の肥料成分を確認するのは大変(正確にもできない)

要するに、厳密に処方通りのバランスで栽培し続けることは不可能だし、それなら最初から処方通りに肥料を与える意味は薄いかな。と思うところ。

というわけで、冒頭から身も蓋もない内容となっておりますが、この記事としては「知識と技術」を覚えておいて損はないよな。ってところが目的となっております。

既存の処方でなくても、作物を栽培するには自分で組成を決めなきゃいけません。

基礎があれば自分なりに応用できる!

処方のベースとなる考え方

さて、数多の研究によって考案されてきた養液処方にはいくつも種類があるわけですが、その組成を決定する手順にも違いがあります。

作物を栽培する私たちとしては、より良い培養液処方を検討するにあたり、組成を決定するための手順や考え方を理解しておくと良きです。

ここからは、代表的な組成決定の手順や考え方を確認していきましょー。

植物体の構成成分から割り出す

まずは実際に植物体の構成成分(元素)を測定して、その比率通りに処方を作るという方法です。植物体の構成成分を実際に測定してみるとこんな感じになります。

元素名元素記号平均含量
炭素C45.4%
酸素O41.0%
水素H5.5%
窒素N3.0%
カルシウムCa1.8%
カリウムK1.4%
硫黄S0.3%
マグネシウムMg0.3%
リンP0.2%
被子植物の構成元素一覧

まぁこの比率は作物によっても差があるわけですが、植物体が構成されている成分比率通りに肥料も与えてあげようというわけです。

で、肥料成分の比率はわかっても、養液全体の濃度はどれくらいが良いの?となりますが、そこは検証が重ねられた結果で良かった濃度が選ばれているようです。

この考え方の代表的なものが、園試処方です。

園試処方は元々キュウリで開発されたものですが、汎用性があるということで他の作物でも使われてます。ただ、園試処方で葉物野菜などの栽培を続けていると徐々に養液成分が崩れてきます。

まぁ違う作物なので当たり前なわけですが。作物ごとに吸収する比率は違うので、本来は栽培する作物に合わせて組成が考えられるべきなのでしょうねー。

ちなみに植物体の構成成分の話はこちらの記事でも触れてます。植物の成長に関してもっと知りたい場合は参考になるかと。

植物が実際に吸収した成分から割り出す

一方で、こちらは植物が実際に吸収した成分を元に割り出す方法

作物を栽培していくと、養液が吸収されて肥料成分の量が減ります。その吸収された肥料成分を補うようにして養液を作れば、植物が求める分だけ肥料を与えることができるじゃん。

代表的な処方だと、山崎処方がこの考え方ですな。

作物が必要とする肥料バランスと違う処方を使った場合、しばらく栽培を続けていくと吸収しきれない成分が余ってきます。

そうすると養液全体のバランスが崩れてしまうわけです。

吸収する成分と与える処方が同じバランスであれば、栽培途中でバランスが崩れること無く、ずっと栽培を続けられるよね。というわけです。

なので、山崎処方では作物ごとに異なる処方が設定されていて、栽培する作物に合わせて処方を選択できるようになっています。

ベースとなる考え方を踏まえて、どのように組成を検討したら良いのか

というわけで、組成決定の考え方を2パターン紹介しました。

ただ、養液処方として代表的なものが存在しているとは言え、基本的には栽培をしながら作物に合わせて少しずつバランスを調整した方が栽培はうまくいきます。

その際には、上記2パターンの考え方を理解しておくと良きです。おさらいしておくと、

  • 植物体の構成成分(元素)を測定して、その比率通りに処方を作る
  • 作物が実際に吸収した肥料成分を元に処方を作る

で、ここから先のステップとして、実際にはどうやってバランス調整をしたら良いの?って話はこちらの記事に書いてますのでご参考までに。

とは言ってもおすすめの処方があるでしょ?

はい、あります。

養液処方の考え方だけ解説して終わっては、役に立つ解説記事とは言えないですしねぇ・・・。

ヤサマガでは、水耕栽培用の肥料計算ツールを配布しております。

そのツールの中で葉物野菜向けのおすすめの処方を紹介してまして、さらに単肥や配合肥料を用いて自由に肥料設計が可能となっております。

ダウンロードと使い方は以下の記事を参考にしてください。

まとめ

最後までご覧いただき感謝です。

この記事では、水耕栽培における「養液処方」や「組成」とはどういうものかや、実際の考え方について解説してきました。

水耕栽培で肥料を使う際、ぜひご参考に!

ヤサマガでは、水耕栽培に関する知識や技術を発信しております。他の記事もぜひ参考にどうぞ。

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