- 水耕栽培の植え替えってどうやるの?
- コツとかポイントは何かある?
こんな疑問をお持ちではないでしょうか。

こんにちは!橘 葱太郎です。
今回は水耕栽培での苗の植え替えについての記事です。上記の動画も参考にどうぞ。
種を蒔き、苗が大きくなって根が伸びてきたら植え替えの時期です。その際、安全かつ簡単に苗を植え替える方法を解説していきます。
植え替えをする理由:葉をより大きくし、根を育てるため
まずは植え替えをする理由から解説。


こちらの写真、植え替え前の苗なのですが、葉が大きくなってきて隣と接触する葉が増えています。実際には、さらに2~3日このままでも問題ありませんが、それ以上日数が経ちすぎると苗が弱くなる原因に。
というのも植物は光を浴びて育ちますが、隣の葉が近いと光を十分に浴びることができません。そうすると、植物は光を求めて縦方向にヒョロヒョロと伸びていきます。これは「徒長」と言って植物には良くない現象。
まぁ私たちとしてもガリガリの野菜にはしたくないわけであります。できるだけ太らせてから食べたいですよねぇ。
さらに、植え替えによって根も大きく育てることが可能。種をまく際に使う容器は上記の写真のようなもので良いですが、こういったものだと根が伸びにくいです。根の量が少ないと野菜も大きくなりません。
てなわけで、葉が成長してきたら植え替えをしましょう。目安は隣の葉と接触してきたタイミングですよー!
植え替えは、葉や根を傷つけないように気をつけて!


水耕栽培だと、写真のようなウレタンスポンジを使って野菜を育てるのが簡単です。植え替えの際には、このように1ブロックずつ千切ることができるので、非常にやりやすいんですよねー。
というのも、苗を切り離す時に葉や根を傷つけるのはNG。苗にダメージを与えないためにも作業が簡単にできた方が良く、余計な手間がかかると苗を傷つける可能性があります。
小さい苗の段階で傷がつくと、その後の成長の遅れ、最悪は枯れてしまう場合も。植え替えは丁寧に行いましょうね。
植え替えたウレタンは固定する必要がある
さて、1ブロックに千切ったウレタンですが、植え替える際に固定してあげる必要があります。


水耕設備によっては、ウレタンをそのままはめ込む感じで固定できるかもしれません。
そうでない場合、ウレタンの固定には写真のような水耕栽培用のポットを使うと楽です。まぁポット自体を洗ったりする手間は増えちゃいますが、それでも楽ですよー。
ウレタンがしっかり固定されることと、隙間から養液や根が通り抜けられることがポイント。
こんな感じでポットの中にウレタンを押し込みます。
その際に、ウレタンを少し潰して水を抜いておくと良いです。ウレタンに発生する藻を抑制できます。


この時にも葉や根が傷つかないように気をつけてください。
根はポットの下から通り抜けるようにするのがベストです。
パイプに苗を移し、根を養液に漬ける
それでは水耕設備に移し替えましょー。


我が家の水耕栽培装置はパイプの中を養液が流れています。この養液に根が浸かることが必須です。
根がそれほど伸びていない場合、ウレタンが吸水していればOKですが、うまく根まで養液が届かない可能性があります。


これで完成です。
私は一度に30株ほどを植え替えます。それでザックリと10分くらいです。
まとめ:ポイントだけ押さえれば植え替えは簡単
水耕栽培での苗の植え替えについて解説してきました。
ポイントだけ押さえれば植え替えは簡単。というわけでポイントを整理するとこんな感じ。
水耕栽培で植え替えのポイント
- 葉や根を傷つけない
- ウレタンから水を抜く
- 根を養液に漬ける
ヤサマガでは、水耕栽培に関する知識や技術を発信しております。他の記事もぜひ参考にどうぞ。
コメント