- 家庭菜園ってどんな方法がある?
- どうやって家庭菜園を始めようか迷ってるんだけど・・
- 土を使うよりも水耕栽培がいいの?
こんな疑問をお持ちではないでしょうか。

こんにちは!橘 葱太郎です。
家庭菜園で野菜を育てるにはいくつかの方法があるのですが、ヤサマガ的には水耕栽培を推しておりまして、ブログでも水耕栽培の知識や技術を発信中です。
今回の記事では、
- そもそも家庭菜園ってどんな方法があるのか
- なぜ水耕栽培をおすすめしているのか
について解説します。
これから家庭菜園を始めようか考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
家庭菜園で野菜を育てるには、いくつかの方法がある


野菜を育てるとなると、畑の土を耕して…。から始まるイメージを持つ方も多いですよね。しかし実際のところ、「土」は植物にとって必須ではないのです。



植物の体を支えられて、栄養分を吸収できる環境であれば、土でなくてもOK!
従来から行われてきた土での栽培方法以外にも、実は色々な栽培方法が考案されてきました。ということで、まずはどんな栽培方法があるかってところを解説していきます。
家庭菜園を始める際にも、育てる野菜や規模に合わせて栽培方法を選ぶと良きです。
庭や畑での土耕栽培
はい、野菜を育てると言えば代表的なのはこれ。人類が1万年以上続けてきた従来の栽培方法です。
野菜を栽培すると聞いて、まずイメージされるのが畑での栽培ですよね。露地栽培とも呼ばれていますが、露地栽培ってのは屋外の畑で野菜を育てることですな。
露地栽培では、まず土地と畑を用意する必要があるわけですが、自分で畑を持っていない場合は借りたりすることも可能です。
場所さえあれば、ほとんど全ての野菜を大量に育てることが可能ですが、管理が大変なのがデメリット。
雑草や虫の対策、水やり、などにかかる労力。季節や天候の影響、など。常に気にしておくことも盛り沢山です。
そして難易度は高くて知識や技術も必要です。「畑でやってみたけど、病気や虫が発生。天候も悪くてほぼ収穫出来なかった」みたいな事態もありえます。
労力をたくさん投下できて、知識や場所もある方向けですねー。
プランターや植木鉢で土を使った栽培
土を使った栽培方法には、畑以外にもプランターや植木鉢を使う方法もあります。
プランターは広い場所を必要としないため、マンションのベランダでも野菜を育てられます。雑草や虫が湧いても面積が小さいので対処も簡単です。初心者にもハードルは低いですな。
ただし、大根のように土の深さが必要な野菜を育てるのは難しいです。
とはいえ庭や畑の場合も、プランターの場合も、土を使うところが共通点。ヤサマガは水耕栽培のブログってこともあり、どちらの栽培方法もおすすめしていません。



ヤサマガでは水耕栽培の知識や技術を発信中!
都会でプランター栽培をする場合、土をどうやって処分しようか。ってところは問題になりがちですしねー。
養液を循環させて水耕栽培
この方法が本命、ヤサマガでは激推しの栽培方法でして、ブログ全体で循環タイプの水耕栽培を解説する記事が多くなっております。
大型の植物工場でも採用されている栽培方法なのですが、
- 大型化しやすい
- 管理がしやすい
といった特徴がある一方で、家庭菜園くらいの規模でもメリットが多いです。
大型化しやすいというだけで、小さい規模でも全く問題はありません。
ちなみに我が家でも窓から差し込む光を利用して、室内で水耕栽培装置を稼働させています。別の記事で紹介していますので、こちらもどうぞ。





で、水耕栽培のメリットはどういうところなの?
それは、なんと言っても野菜のお世話にかかる労力が少ないことです。土を使った栽培よりだいぶ楽でして、初心者向けと言えます。
家庭菜園を長く楽しむには非常に大事なポイントですよね。
水耕栽培の何がおすすめってところは、ヤサマガの他の記事にも詳しく書いておりますので、このあたりも参考にどうぞ。


ペットボトル、瓶などの容器で水耕栽培
容器を用いた栽培方法も水耕栽培と言えますが、養液は循環していないタイプですね。循環式に対して、非循環式と呼ばれています。
容器内に水や養液を貯めておくだけなので、非常に簡単に始められますし広い場所も必要ありません。
ただし、それが野菜にとって良い環境かと言うとそうではなく、生育が遅くなったり大きく成長できないこともありがち。
要因としては、容器に溜める養液成分が変化することであったり、養液中の酸素不足だったりします。
とはいえ播種後の発芽期間では、こういった手法の方がベターだったりします。
栽培初期は非循環式の水耕栽培でスタートして、少し苗が大きくなってから循環式の水耕栽培装置に移し替える。なんて方法が良いかと思います。



目的に合わせて栽培方法を検討しよう
水耕栽培の特徴


というわけで、家庭菜園でも行える栽培方法をいくつか紹介してきました。
土を使う栽培方法は管理が大変ですので、ヤサマガとしては水耕栽培がおすすめでして、ブログ内で水耕栽培の知識や技術を発信しております。



で、つまり、水耕栽培ってどういうものよ?
はい、そう思われる方も多いでしょう。なので水耕栽培ってどういうものかをもう少し解説していきますね。
植物は養液から栄養分を吸収する
水耕栽培は土を使わない栽培方法で、肥料を溶かした水(養液)を作物へ与えます。
そもそも植物にとって土は必須ではなく、水中からでも栄養分を吸収できます。ヒヤシンスの水耕栽培をした経験があるとか、買ってきた豆苗の根を水に浸けて増やしたことのある方もいるでしょう。
とはいえ植物を水中にプカプカ浮かべるわけにはいかず、何かしらで植物を支えてあげることになりますが。
そして養液を使った栽培は、肥料の管理がすごく楽でして、水と肥料を定量だけタンクの中へ入れるだけでOKです。そのまま養液を循環させておけば作物へ供給できるというわけです。
これは土を使った栽培だとそうはいきませんよね。畑の全面に肥料をまくとなると非常に大変な作業です。
養液は肥料と水を混ぜるだけ、どの肥料を混ぜるかは知識も必要
養液を作るのは最初は戸惑う部分もあるのですが、簡単に作れる製品も市販されてますので、そんなに難しくないです。
決まった量の水と肥料を混ぜるだけ。みたいなタイプですね。
ただし、そういった製品はコスパがあまり良いとは言えず、「継続して家庭菜園を続けていこう!」という方なら別の方法がおすすめ。
ヤサマガではコスパと使いやすさを両立させたオリジナルの方法を公開しています。
その際に使用する肥料計算のツールも無料で公開していますので、こちらの解説記事とともにどうぞご利用ください。


植物は培地を使って支える
さて、水中の根から栄養分を吸収できる植物も、葉や茎まで水没すると窒息して枯れてしまいます。
なので、葉や茎は地上に出せるように、体全体を支えてあげる必要があるわけです。その際には「培地」というものを使います。
培地はかなり多くの種類がありまして、一つずつメリット・デメリットを比較すると長くなりますので省きます。ヤサマガとしては、水耕栽培用のウレタンスポンジがおすすめです。
こういうのですね。


よくネットの情報では、食器洗い用のスポンジでOKってのを見ますが、素材としては別物でして、固いのであまりおすすめできません。
で、このようなスポンジに種を植え付けて水を与えると芽が出ます。苗はスポンジ内に根を張りますので、スポンジを水耕設備に固定してあげればOKです。
根が伸びて水耕設備内の養液に浸かる状態となれば成長が進みます。
水耕設備によってスポンジを固定する方法は変わりますが、穴にウレタンを挟むタイプ、プラスチックのカップを使うタイプもあります。
こういうのですねー。植替えする時にカップは楽ですが、無くて済むなら無い方が良いです。洗うのも大変ですしね。


育っている期間中は、基本的に放置で大丈夫
では、野菜が育っている期間はどんなお世話をしてあげたら良いの?って話です。



コアラでもできる作業ですか…?
安心してください。栽培期間中は基本的に放置で大丈夫です。しいて言えば養液が減って無くなりそうになったら、新たに追加してあげるくらいです。
というのも、循環式の水耕栽培の場合だと、養液を一度作ると野菜へ自動的に供給され続けるからです。雑草が生えてくることも無いですので見守ってるだけでOKです。
このあたりの労力の少なさが、大型の栽培施設でも循環式の水耕栽培が採用される理由なんですよねー。
水耕栽培におすすめの野菜は圧倒的に葉物
ただし、畑で野菜を育てるのと違って、育てることのできる野菜は限られます。
水耕栽培におすすめの野菜は圧倒的に葉物野菜です。
逆に向いていない野菜は、根菜類などの根を食べる野菜です。あとはトマトやナスなどの実のなる野菜も育てられますが、大きくなる系の野菜は設備によっては育てにくい場合も。
水耕栽培のメリットをフルに活かせるのが葉物野菜ですので、家庭菜園でやるとしたら葉物野菜が圧倒的におすすめ。
ヤサマガ的には、育てにくい野菜を無理に育てて収量を落としてしまうよりは、育てやすい野菜を沢山作りましょう。というスタンスであります。



他の野菜が食べたいときはスーパーで買おう!(笑)
結論:水耕栽培は初心者向けだし、実は日本向け
ここまで家庭菜園にはどんな方法があるか、なぜ水耕栽培がおすすめか、を解説してきました。
結論としてまとめますと、水耕栽培は初心者向けだし、実は日本向けです。
理由をまとめます。
家庭菜園を行う場所に関して
- 広い土地を借りる手間が不要
- 雑草の処理が不要
- 畑まで移動する時間が不要
野菜を育てる労力に関して
- 土を耕す労力が不要
- 肥料を使う労力が不要
いくつかの考え事に関して
- 季節や天候の不安がなくなる
- 害虫や害獣の不安がなくなる
水について
- 日本の水道水は不純物が少なくて水耕栽培で使いやすい
- 安価でどこでも使用できる
という感じでして、家庭菜園で水耕栽培をやらない理由が見つからないと言えます。
ヤサマガでは、水耕栽培に関する知識や技術を発信しております。他の記事もぜひ参考にどうぞ。
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