
こんにちは!橘 葱太郎です。
食事が健康に最も重要な影響を与えていることは広く知られていて、体に悪い食事を続けると早死や病気の原因となることが多くの研究からわかっています。
そんな背景から、「この食事方法がベストなんだ!」みたいな主張が世の中に溢れていて、我々からすると、



ホントのところ、どういう食事方法が良いの?
という状態。
で、今回紹介する研究は、数多くあるダイエット方法(日本語的には食事方法的な意味合い)に関する調査。
それぞれの食事方法が互いに競争していても、「健康に役立つ」ってことを考えると共通する部分もあるのでは?ということを解明しようとしています。
今回参考にしたのは、イェール大学の研究チームによるこちらの文献(2014年)です。
比較されたダイエット方法


研究では150以上の文献が集められていまして、ダイエット方法ごとに分類して調査しています。
その分類は下記。
- 低炭水化物
-
炭水化物の総摂取量を制限する
- 低脂肪
-
総脂肪摂取量を制限する
- 低血糖
-
血糖値を上げやすい食品を制限する
- 地中海式
-
オリーブオイル、野菜、果物、ナッツ類、豆類、乳製品、全粒穀物、魚介類、肉類中心。地中海沿岸での食事パターン
- ミックス・バランス
-
WHOなど、権威ある食事ガイドラインに準拠
- 旧石器時代
-
加工食品を避け、野菜、果物、ナッツ、種子、赤身の肉を優先。石器時代の祖先の食事パターン。
- ビーガン
-
乳製品や卵を含むすべての動物性食品を排除して、主に野菜のみ。
- その他
-
分類できないけど、他にも色々。
と、こんな感じです。
繰り返しですが趣旨としては、「色々ダイエット方法があるけど、基本的なところでは共通している」という部分を見つけようとしています。
あらゆるダイエット方法に共通する超大事な共通点は…


私たちを悩ませる、「ダイエット方法多すぎ問題」。多くのダイエット方法に何か共通点でもあれば、その方法を取り入れたいところ。
で、今回の研究ではしっかりと見つけてくれてます。その方法は、
- 自然から直接採れる食品や、加工が最小限のものを優先的に食べる
- 食事のほとんどが野菜
- 肉や魚、乳製品自体が、純粋な植物性食品を原料としている
と、このような感じで、ヤサマガでも繰り返しおすすめしている「野菜食が良い」という結果なのでした。
とはいえ野菜以外にも、肉や乳製品がダメということは言っておりません。
研究チームによると、
特定の栄養素や食品を過度に強調するような指導は好ましくない
とのことで、「このダイエット方法が絶対に良い」は無いし、逆に「このダイエット方法が絶対に悪い」というものも無いみたいです。
ただし、食材の原型がわからないハムとかソーセージのような「加工食品」に対しては注意でして、研究チームでも
科学的な文献や、私たち人類を含むすべての種における原生の食生活と適応との間の消えない関連性を考慮すると、ほとんどが自然からの直接の食物で、植物を主体とした食生活が、生涯を通じて健康を維持するという結論に至る
とのことです。
まとめると、「加工食品を減らして野菜をたくさん食べる」が正解
というわけで結果をまとめると、
加工食品を減らし、とにかく野菜をたくさん食べる
と、非常にシンプルですが、これが数多くあるダイエット方法の共通で最強の食事方法になります。


ヤサマガでは日頃から、野菜をたくさん食べよう!ってことを発信していまして、それが間違えていなかったのかなー。という感じです。
肉や魚、乳製品もそれ自体は悪ではなく、数多くありすぎるダイエット方法についても気にしなくて良いみたいですな。
とは言っても大量の野菜を食習慣に取り入れるには、ちょっとしたコツも必要です。そのあたりはこちらの記事もどうぞ。


ヤサマガでは、水耕栽培に関する知識や技術を発信しております。他の記事もぜひ参考にどうぞ。
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