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苗の揃いをよくするには、種まき後の「洗浄&吸水」のやり方次第

安定して野菜を育てていくために、安定した発芽率は欠かせないわけです。

スプラウト系の野菜を育てるときにも重要で、発芽を改善できればダイレクトに収量へ影響してくれます。

\野菜の栽培に役立つ知識をまとめてます!/

そこで今回紹介する実験では、

  • 発芽率
  • 揃いの良い発芽タイミング
    のような、「安定感」を改善するためには、どうすりゃいいの?

ってところを調査してくれています。

実験としては、ダッタンソバの種子を使って、播種前の吸水処理に一手間かけるとどうなるか。の検証となってます。

結果としては、種子を洗浄すること十分に吸水させること、の2つが必要とのことです。

さらに水温や吸水時間の検証により、適切な播種方法・発芽環境なんかも見えてきてます。

今回参考にした文献はこちら

目次

実験は、吸水時間と水温の条件を変えて検証

まずは種子を洗うところから

まず、以下の手順で種子の洗浄を行っています。

STEP
流水(水道水)で3分間洗う
STEP
25℃の微酸性電解水(殺菌水)に、1時間つけ置き

はい、こんな感じで洗浄が終わった後は、次の実験工程へ進みます。

吸水の条件を変えて検証

実験では、吸水工程の検証を2パターン行っております。

そして、効果検証のための対照区として、未吸水のパターンも設けています。

実験パターン①

吸水時間を変えて検証するパターン。※時間は、前工程での微酸性電解水のつけ置き時間を含む

  • 0h
  • 1h
  • 3h
  • 6h
  • 8h
  • 12h
  • 24h

実験パターン②

吸水時の水温を変えて検証するパターン。※時間は全て3時間

  • 4℃
  • 16℃
  • 20℃
  • 25℃
  • 30℃

吸水後は、播種→栽培工程へ

吸水処理後は栽培期間へ移りますので、直ちに播種しております。

で、そのあとは8日間栽培。

実験パターン①②のそれぞれにおいて、栽培期間中と栽培後に結果を測定したわけですな。

発芽とその後の生育に対して影響があるようだ

というわけで、

  1. 吸水時間
  2. 吸水に使う水の温度

まとめると、上記2つを変化させてみる実験となってます。

では検証した項目ごとに結果を見ていきましょー。

発芽へ影響があったこと

発芽までの日数を短縮できた

洗浄&吸水工程を行うことで日数が短縮したとのこと。

  • 吸水時間が1時間では変化ないが、3時間以上だと0.57日分の短縮。
  • 水温が4℃では変化ないが、16℃以上だと平均で0.58日短縮。

苗の揃いが良くなった。

洗浄&吸水工程を行うことで、苗の揃いが良くなった

  • 吸水時間で効果が延びるのは3時間までで、それ以上の時間でもほぼ同じ。
  • 水温が上がるにつれて良くなり、25℃で最大。30℃だと逆に悪くなった。

発芽率には効果がなさそう

最終発芽率には全ての検証で変化なし。

8日後の成長に与える影響

双葉から下の部分の長さが延びる

  • 洗浄&吸水工程を行うことで下胚軸(双葉から下の部分)の長さが増加。
  • 長さのバラツキは抑えられた。

少し徒長気味になった感じですかねー。

新鮮重

洗浄&吸水工程を行うことで新鮮重が増加

乾物重

有意差なし。

吸水によって発芽にプラスの効果がありそう

実験の結果をまとめると、

種子を水温20℃~25℃で、3時間以上の吸水をさせるのが良さそう

という感じですな。

ただ、発芽に対しては素直にプラスになりそうな反面、ちょっと徒長気味なのかな?ってところが気になる結果に。

このあたり、研究チームによると、

多くの種子内部にはデンプンや脂質などが貯蔵されており、発芽の促進に用いられる。吸水処理を行ったことで早期に発芽が促進された結果、下胚軸の長さが増加。新鮮重は有意に増加した一方で、乾物重には有意差が見られなかった要因として、光合成よりも種子や子葉に貯蔵された養分を利用して成長している可能性あり。

とのこと。

まぁ、発芽・生育の促進には繋がっているということでしょうか。

播種前のひと手間ですが、効果は色々とあるのですねー。

ヤサマガでは、水耕栽培に関する知識や技術を発信しております。他の記事もぜひ参考にどうぞ。

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