規格外野菜は、なぜ廃棄される?安く買うための方法とは?

「野菜を安く購入したい」と考えている読者の皆さん、規格外野菜はご存知ですか?

こんにちは!ショウです。野菜の生産者歴10年以上。野菜が大好きな健康オタク。Twitterもやってます。

規格外野菜とは、見た目が悪い、サイズが合わない、といった理由で市場にあまり出回らないのですが、味や栄養面には大きな問題がない野菜のことです。わけあり野菜、もったいない野菜、ふぞろい野菜。のような呼ばれ方もします。

そんな規格外野菜、じつは生産者にとっては都合の悪いもの。できれば無くすように栽培したいのですが、これが意外と難しい・・・。 でも消費者目線では、安く購入できる可能性があって魅力的なのです。
しかし、どういったものなの?とか、どこで購入できるの?といった疑問を持っている方も多いと思います。

この記事では、規格外野菜の魅力と、おすすめの購入方法を紹介します。

目次

規格外野菜の魅力

規格外野菜とは、大きさや色、形、品質などが市場で定められた規格に合わない野菜のこと。 まずは、規格外野菜とはどういったものか、ポイントを解説します。

そもそも規格外野菜が存在する理由

そもそも規格外野菜が存在する理由は、野菜には一定の規格が定められていることが影響しています。 野菜の規格は取引を簡単にしたり、流通の合理化をする目的があります。しかしその結果、規格から外れた野菜は一般市場で売ることが難しいわけです。 そのような野菜の量は、作物や地域によって差はあるものの総生産量の30~40%になることもあるようです。
まぁすべてが廃棄されているわけではないのですが、もったいないですよね~。

規格を変更することも可能なのですが、基準を落とすと産地のブランド価値も下がるため、現実的には難しいというわけです。

形が悪い野菜に対する偏見は捨てよう

また、野菜の規格化の根底には、「形の良いものを選んで購入する」という消費者のエゴの存在も。私たちは基本的に安心・安全・安価な野菜を求める一方で、見た目の美しさで商品の良し悪しを判断しがち。普段スーパーで形の整った野菜しか見ていなければ、傷ついたり歪んだ形をしていると「なんか違うな・・」と感じちゃいますよね。

規格外野菜の美味しさは正規品に劣らない!

というわけで、生産現場では日常的に廃棄されることが多い規格外野菜。しかし、味や栄養価は正規品に劣らないことから、廃棄されている現状を見直そうという動きもあります。できるだけお客さんのもとへ届く野菜を増やそうというわけです。

一般的に市場で購入できる野菜には、見た目や大きさの基準によってA品・B品・C品といったランク付けがされています。実際に食べて評価することはできませんので、主に見た目や大きさでの評価です。 しかし味は正規品と大差ないことも多くて、規格外野菜の消費者意識調査でも、「正規品と味が変わらないから」という理由で購入する人が50%を超えています。

とても売りものにできない品質のものも…

ただし、規格外野菜でも過熟していたり皮が硬かったりするものもあって、注意が必要な場合も。他にも穴が空いていたりと、とても販売できないくらい状態の悪い野菜も生産現場では存在しています。 まぁそのような品質の野菜は、廃棄されることが多いため購入する機会はないかもしれません。

規格外野菜を安く、または無料で手に入れることは可能?

生産者も生計を立てるために野菜を育てているので、野菜を無料で配布してしまうと赤字になることがほとんどです。野菜を梱包したり、発送するコストもかかるわけですしね。

ということで、規格外野菜の販売は農家にとって利益を出すことが難しいため、無料で提供されることはほとんどありません。とはいえ、正規品よりも少し安い程度の価格であれば、ネット上などで販売されています。 生産者としても、捨ててしまう以外の選択肢が増えるのは嬉しいことです。

規格外野菜を無料で手に入れることは難しいですが、安く手に入れることは十分可能です。

生産者が規格外野菜を売らない3つの真相

生産者にとっては、規格外野菜を売ってもメリットがない。というわけですが、もう少し詳しく生産者の事情を解説します。

そもそも規格外品の数は少ない

一つ目は、そもそも収穫される数が少ないことです。規格外野菜が収穫される割合は、栽培する品目や地域、天候などの影響を受けます。総生産量に対して1割以下くらいの場合もあります。

毎日少量しか発生しない規格外品を売るために、時間やコストをかけることはコスパが悪いため、生産者にとっては力を入れて規格外野菜を販売するメリットが少ないわけです。

実際に収穫しないと、規格外品だと判断できない

また、実際に畑から収穫してみないことには規格外だとわからないため、収量の予測が難しいのです。ある程度まとまった量の規格外品があるなら販売可能でも、収量の予測ができないと売るのが難しい場合があるんですよねー。 というわけで、規格外品の数が少ないことが市場に流通しない要因の一つです。

身内が食べることで消費できる

二つ目は、家族などの身内による消費です。 規格外の野菜でも、食べられそうなものは家族などの身内で食べます。そのため、規格外品の多くは無駄になることなく消費されています。よく「農家は食費がかからない」と言われますが、そういうことです。

「身内にタダであげるなら、他人にあげても同じでは?」と思う方もいるかもしれません。
でも赤の他人に無償で提供することには抵抗があるもの。生産者も信頼できる販路に対してのみ規格外品を売るか提供することが一般的です。

規格外品が出回ることで相場が下がる可能性がある

三つ目は、規格外品が市場に出回ることによる正規品の相場下落です。 規格外品はあまり流通しませんが、仮に安く売られる規格外品が増えた場合、正規品を含む野菜全体の需給バランスが崩れる恐れがあります。その結果、全体の野菜相場が下がるケースがあるわけです。

以上のような要因から、規格外品は出回りにくいというわけです。ただし、相場より少し安いくらいの価格帯であれば十分に購入できる機会があります。 次は消費者目線で、規格外野菜を購入するメリット・デメリットを解説します。

消費者が知るべき規格外野菜のメリットとデメリット

ここでは、消費者が知るべき規格外野菜のメリットとデメリットを紹介します。

規格外野菜の魅力的なメリット:安く野菜を購入できる

安く野菜を購入したいなら、ぜひ規格外野菜を狙うべきです。規格外野菜は、スーパーや八百屋などで販売されている規格品より安く販売されていることが多いです。味や栄養面では規格品と変わらないことがほとんどなので、規格外野菜を利用することで、いつもの料理を安く作ることができちゃいます。

生産者側の立場からすると、価格面だけを強調して規格外野菜を推すのは微妙なのですが、安く手に入るものは使うべし。というわけで規格外野菜を推奨しております。

注意すべき規格外野菜のデメリット:不揃いな形

これまで解説してきた通り、規格外野菜は形が不揃いです。なので、見た目重視のメニューには向きません。キレイに盛り付けて映えを狙う場合や、お客さんに出す場合には規格品の方が良いかもしれません。

しかし、見た目が重要ではない料理や、野菜を加工して使う場合には、規格外野菜を利用しても全く問題ありません。例えば、カレーやミネストローネなどの煮込み料理や、野菜ジュース、スムージーなどには規格外野菜を活用するとコスパも良いです。細かく刻んだり、すりつぶしたりする際には規格品と同じように使えるというわけです。上手に使い分けてください。

規格外野菜の購入方法:お得に手に入れるコツ

規格外野菜は、一般的なスーパーや八百屋ではあまり見かけません。それでも購入できる方法はあって、下記に紹介します。

地元で探す:道の駅や直売所の活用

規格外野菜を手に入れるためには、まずは地元の道の駅や直売所を探してみると良いです。 一般的に販売されている正規品の野菜よりも安価で、新鮮かつ旬の野菜を購入することができます。また、地域の生産者にも喜んでもらえます。

最近ではスーパーでも地場野菜コーナーが設けられ、地域で生産された規格外野菜が販売されることも。 生産者は売り上げの一部を手数料として支払う代わりに、直接野菜を卸しているわけです。これにより、物流コストが抑えられ、安価に規格外野菜を販売できるようになります。

インターネットで探す方法

とはいえ本命は、やはりインターネットを利用して規格外野菜を手に入れる方法。近くに道の駅や直売所がない場合や、スーパーで見つからない場合に、通販サイトを利用するのがおすすめ。

ネットを利用すると、自宅に居ながら規格外野菜を手軽に注文できます。また、重い荷物を運ぶ必要がないため、多くの量を購入したい方や持ち運びが困難な方にも便利です。規格外野菜はまとめ売りされているケースが多いので、まとめて買うと量が多くなってしまいます。

規格外野菜を購入できる最もおすすめなサービス

ここでは、ネットを利用して規格外野菜を購入できる野菜宅配サービスの中で、最もおすすめなサービスを1つ選定しました。

ネットの野菜宅配サービスは、基本的にスーパーなどで購入するよりも割高になることが多いのですが、規格外野菜を狙って購入するのであればコスパよく利用できます。

規格外野菜を買うなら、『らでぃっしゅぼーや』がおすすめ

規格外野菜を狙うなら、おすすめは『らでぃっしゅぼーや』で購入すること

らでぃっしゅぼーやは、減農薬やオーガニックのふぞろい野菜に特化したサービスです。「ふぞろいRadish」というブランドを立ち上げ、食品ロスの削減や農家の収入向上に繋げています。

オーガニック野菜などに特化しているだけあって、全体的な価格帯はスーパーより少し高め。それでもオーガニック野菜を扱う同業他社と比較すると安い方です。ふぞろい野菜を狙う場合であっても、一応他の商品と比較しながらの購入がおすすめ。

ふぞろい野菜の探し方は簡単で、トップページの検索窓に「ふぞろい」と打ち込んで検索すると、一覧で表示されます。ふぞろいのタグには野菜以外の生鮮商品もありますし、全体的に商品数も多めで良い感じ。
同業他社のサービスは、どれが規格外商品かわかりにくい、そもそも規格外野菜の商品数が少ない、みたいなことがありがち。一方、らでぃしゅぼーやは使いやすい。

入会金無料
年会費1,100円
利用可能エリア全国
送料:自社配送180円~700円 ※注文金額6,000円以上で無料
送料:クロネコヤマト300円~900円 ※注文金額8,000円以上で無料
おためしセット4,400円相当のセット商品が、1,980円で購入できる
※送料無料

ただし、らでぃっしゅぼーやは上記のように年会費が1,100円かかります。なので、「登録の前にちょっと試してみたいな~」って場合には、おためしセットがおすすめ。

らでぃっしゅぼーやのおためしセット
らでぃっしゅぼーやのおためしセット

このおためしセットはかなり良コスパな商品です。
もちろん、おためしセットだけ購入して、「違うな・・」と思えばサービスの本登録はしなくても問題ないので、気軽に使ってください。

宅配サービス業者は、新規顧客獲得のために各社おためしセットに力を入れています。そのため、消費者にメリットが多くなる商品にしているため、かなりお得に使えます。間違いなく全員使っておくべき。

規格外野菜を上手に活用するためのまとめ

というわけで、この記事では規格外野菜の利用方法について解説してきました。以下にポイントをまとめます。

  • 野菜の見た目にこだわらなければ、規格外野菜はぜひ利用を考えるべき
  • 形は不揃いなので、料理法によって規格品と使い分けるべき
  • ネット通販や地元の直売所で購入できる

よくある質問(Q&A):規格外野菜に関する疑問を解決

なぜ規格外野菜は、通常の方法で売れないのか?

規格外野菜は、見た目や形状などが一定の基準を満たしていないため、流通市場では売れにくいです。消費者が見た目にこだわる傾向もあり、規格外野菜が敬遠されることが多いです。

なぜ規格外野菜が廃棄されるのか?

市場に出荷されない規格外野菜は、生産者が自家消費したり、地域の直売所やイベントで販売したりすることもありますが、それでも余った場合は廃棄せざるを得ないのです。これは食品ロスの一因にもなっています。

規格外野菜の活用例はどのようなものがあるか?

規格外野菜は、味や栄養価には問題がないため、料理や加工品に活用するのがおすすめ。例えば、ジュースやスムージー、煮物やカレー、ソースなどの料理に使用できます。

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